秋葉原チェルモ特集インタービュー

秋葉原の中心に位置し、トレーディングカードゲーム(TCG)の愛好家たちが集まる場所として知られる『秋葉原チェルモ』。

この度、私たちはその魅力的な空間を提供している店舗に足を運び、深い話を聞く機会を得ました

子供の頃からのカードゲームへの情熱が、どのようにしてこの店を生み出したのか、そして日々の運営で直面する課題や、コミュニティとの強い結びつきがどのように形成されているのかなど、多岐にわたるトピックについて詳しく話を聞きました。

読者の皆様には、このインタビューを通じて『秋葉原チェルモ』が持つ独自の魅力と、トレーディングカードが人々をどのようにつなげているのかを感じ取っていただければ幸いです。

秋葉原チェルモさんの店舗紹介ページはこちら👇

  1. 秋葉原チェルモ

    東京都千代田区外神田6-14-1 日興ビル4F
    平日 11:00~21:00
    土日祝 10:30~21:00

基本情報

akihabara:cherumo3-c
akihabara:cherumo2-c
akihabara:cherumo-c
S__187293798_0
S__187293800_0
previous arrowprevious arrow
next arrownext arrow
akihabara:cherumo3-c
akihabara:cherumo2-c
akihabara:cherumo-c
S__187293798_0
S__187293800_0
previous arrow
next arrow
店名秋葉原チェルモ
住所東京都千代田区外神田6-14-1 日興ビル4F
取り扱いタイトルポケモン
遊戯王
デュエマ
ユニオンアリーナ
ワンピース
ドラゴンボール
デュエルスペース100席
営業時間平日 11:00~21:00
土日祝 10:30~21:00
(買取受付時間~19:30)
定休日なし
買取買取あり
公式サイトhttps://cherumo-akihabara.jimdofree.com/
公式ECサイトhttps://cherumoweb.com/
公式Xhttps://twitter.com/cherumo2010
電話番号03-5826-8283

店舗の設立背景

カードショップを始めた動機

インタビューをさせていただきますトレカの地図編集部です。今回はよろしくお願いします。
さっそくですが、このカードショップを開くきっかけをお聞きしてもいいですか?

チェルモは元々本屋でした。

1999年の暮れに近づく頃、子供から「遊戯王すげ〜んだ」って聞いて、その子供が持っていたボロボロのブルーアイズホワイトドラゴン、エクゾディア、ゲートガーディアン、ブラックマジシャン等のカードを店先に置いて1階に張り紙をしたらあっという間に売り切れてました。

次の日、丸井デパートで遊戯王のパックとシングルを買ってきて、それをそのまま並べたら、すぐに売り切れでお店に来た子供たちや大人のマニアの方から買取をして、お店の前の路上で出店を出したら更に人だかりが出来ては売って、買ってが始まりでした。

当時の子供達は皆んなニコニコ、キラキラして買いに来てくれていました。
それがカード取り扱いの始まりです。

開店初期の課題

なるほど、当時一世を風靡し始めていた遊戯王がお店を開くきっかけになったんですね。開店初期に直面した課題について、何がありましたか?

開店初期には、資金の調達や適切な物件の選定、そして顧客を惹きつける取り扱い品の選定など、多くの課題に直面しました。取り扱い品の選定では、自らがとても良い商品だと思っていても顧客が求めるものでなければ売れることはありません。
いかに顧客のニーズを満たす商品の選定ができるか。』ここがとても重要な課題でしたね。

これまで多くの課題に直面しましたが、特に記憶に残っているのは、開店早々に水漏れ事故が発生したことです。
カードは紙で作られているので、水濡れは絶対に避けなければならなかったのですが、その事故により貴重なカードが水損してしまいました。しかし、この困難を乗り越える過程で、地域コミュニティや他の店舗オーナーからの助けを受け、一層強い絆で結ばれるようになりました。

取り扱いカードと顧客層

主な取り扱いカード

開店当初の困難を乗り越えたエピソードは本当に感動的ですね。
今現在、お店で主に取り扱っているカードについて詳しく教えてもらえますか?

当店では、ポケモンカードとワンピースカード、遊戯王カードをを中心に20種類以上のカード取り扱っています。

現在トレーディングカードゲームは様々な種類があります。最近はそれぞれのタイトルに特化した専門店も増えてきていますが、当店ではより多くのお客様のニーズに応えるべく、レトロカードから最新のカードまでを取扱い、幅広い年齢層に支持されています。

今後も幅広い方々のご期待に添えるよう、様々なカードの取り扱いを続けていく予定です。

顧客層とそのニーズ

それは興味深いですね。。訪れる顧客層についても詳しく教えていただけますか?

顧客層は幅広く、子供から大人まで様々です。
カードゲームというと子供が中心かと思われがちですが、そんなことはなく、それぞれのカードゲーム毎にゲーム性が素晴らしいため、今や幼い子だけにとどまらず大人の方々の趣味として生活の一部となっている方も多いです。

子供の頃カードゲームをやっていたけど当時のお小遣いでは手が届かなかったカードを大人になって買うことができるようになり、そこから趣味になる方もいます。

特にポケモンカードの昔ながら続いてるポケモンカードの他に近年人気がでているワンピースカードは高い人気を誇っています。また、公式大会やイベントが開催され、地域のプレイヤーが集まり情報交換を行う場となっています。

記憶に残る売れ行きの良かったカード

過去最も売れたカードタイトル

多様なカードと顧客層を持つお店のようですが、販売したカードの中で最も記憶に残るカードはありますか?

販売したカードの中で最も記憶に残っているカードは現在も人気を誇っている『遊戯王デュエルモンスターズ』の2001年に開催されたアジアチャンピオンシップにて上位入賞者に配布された世界で一枚のカードたちが全て店舗に在庫していたことがあり、そちらが販売したカードの中で一番記憶に残っています。

こちらのカードたちは大会の上位入賞者が希望したカードを『遊戯王』作者の高橋和希先生から個別に描き下ろされプレゼントされるという夢のような賞品で、配布されたものどれも世界に一枚しか存在せず、現在の参考相場は一枚数千万から数億円になっている幻のカードです。

「遊戯王の大会上位入賞者賞品のカード」が売れた背景と影響

「遊戯王の大会上位入賞者賞品のカード」が記憶に残っているその背景には何があるのでしょうか?

このカードが売れて記憶に残っている背景には、なんといってもそのカードの希少性とデザイン性の高さがあります。
言わずもがな世界に一枚しか存在しないカードたちなので、その希少性はまさに『幻のカード』です。

こうなるとカードコレクターの方々からすると喉から手が出るほど欲しいと思うカードになるわけです。
また、原作者の高橋和希先生が直々に描き下ろしたイラストとなってはそのレア度は想像もできないくらい跳ね上がるというわけですね。

カードコレクターももちろんですが原作『遊戯王』のファンの方々からも支持を集めるため、現在の相場もものすごく上がっていますし、私たちの記憶に残るカードになったのだと思います。

店舗運営の現状と課題

日々の運営で直面する主な課題

では、日々の運営で直面する主な課題は何でしょうか?

在庫管理や顧客管理システムの整備が日々の課題です。

店頭で売れた商品もあればオンラインで売れた商品もあるため、それらをまとめて管理することがとても難しく、これらをどのように改善していくかが日々の課題となっています。

特に高額なレアカードは買取にも多額な経費が掛かっていて販売も高額となるため、そのようなレアカードの管理には細心の注意を払っています。

顧客満足度を高めるための取り組み

なるほど、レアカードの管理は大変そうですね。そうした課題に対処しつつ、顧客満足度を高めるためにどのような取り組みをしていますか?

顧客満足度を高めるため、店内でのイベントや大会の頻度を増やし、顧客同士の交流の場を提供しています。

カードゲームは一人で楽しむことができない趣味です。コレクションが目的の方はそうではないかもしれないですが、基本的には対戦相手がいて初めてゲームとして成立します。

そのため顧客同士のコミュニティが広げる場を設けることで、カードゲームの魅力に惹きつけられる人たちが増えると考えています。

そのような取り組みで顧客の満足度も上がり、再度お店に足を運んでくださる方々が増えることを願って日々頑張っています。

コミュニティとの関わり

イベントや大会を頻繁に開催しているのですね!これらの活動がコミュニティとの関わりにどのように影響していますか?

店舗としてコミュニティとの関わりを深めるために、月に数回イベントや大会を開催しています。これらのイベントでは、初心者から上級者まで、さまざまなレベルのプレイヤーが集まります。

先述の質問でもお答えした通り、カードゲームは一人ではできない趣味なので、お客さんにとって他のプレイヤーの方々と交流できる場はとても貴重な場だと考えています。

季節ごとの特別なイベントでは、限定品の発売や特別ゲストの招待などを行い、さらなるコミュニティの活性化に努めています。
弊社の顧客同士が互いに交流して新たな友情が生まれることも多いため、当店はただの販売点にとどまらずコミュニティの中心地となっています。

今後も皆様のコミュニティを広げる場としても当店をご利用いただけますと幸いです。

カード業界の動向と将来予測

現在のトレカ市場のトレンド

現在のトレカ市場では、どのようなトレンドが見られますか?

現在、トレーディングカード市場はデジタル化の波に乗り、オンラインでのカード交換やバーチャル大会が増えています。

しかし、トレーディングカードゲームの本来の魅力は実際に他のプレイヤーと対峙し、相手の表情や息遣いから生まれる駆け引きなどを経て勝利を勝ち取ることがカードゲーム本来の楽しみ方です。

もちろんオンラインで遠方のプレイヤーと対戦できることは非常に便利な時代になったと感じております。
その一方で、やはり実際にカードを手に取り交換する「リアル」の魅力は変わらず、多くのファンが店頭に足を運んでいます。

オンラインにはない本気な楽しみがあると思いますので今後もリアルの魅力は衰退することはないでしょう。

業界の将来に対する展望と予測

非常に興味深いですね。では、将来的にトレカ市場はどのような展望を持っていると思いますか?

将来的には、デジタルとリアルの融合がさらに進むと予想されます。

例えば、デジタルで購入したカードを店頭で受け取る、といった新しいサービスが登場するかもしれません。
また、AI技術が発達し、実際に対戦相手がいなくても常にAIと対戦できるシステムがあれば『一人だとカードゲームを楽しめない』といったユーザーの悩みも解決することができ、よりユーザーの層も広がっていくことが予測されます。

しかし、先ほどの質問でもお答えした通り、やはりリアルなカードゲーム対戦の魅力は今後も衰退することなく続いていくと予想しております。

読者へのメッセージ

最後に、読者へのメッセージがあればお願いします!

読者の皆様へ、この度はこちらのインタビュー記事を読んでいただきありがとうございました。
この記事を通じて当店の魅力を少しでも感じ取っていただければ幸いです。

私たちは、トレーディングカードが持つ魅力や無限の可能性を信じ、それを皆様に共有できる場所を提供することでトレーディングカード業界がさらに盛り上がり、業界全体の発展につながると考えております。

これからもお客様のニーズを満たし続け、業界ではなくてはならない存在になれるよう尽力してまいります。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。

私たちと共にカードゲームの楽しさに触れ、人生をさらに楽しいものにしましょう!

トレーディングカードは、とても魅力的ですよね!ぜひ自分もトレーディングカードを信じています!
今回は貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。

まとめ

この記事では、カードショップの設立背景から始まり、取り扱いカード、顧客層、記憶に残る売れ行きの良かったカード、店舗運営の現状と課題、コミュニティとの関わり、カード業界の動向と将来予測、そして読者へのメッセージに至るまで、多岐にわたるトピックを紹介しました。

トレーディングカードは単なる遊びではなく、人々を結びつける強力なツールです。私たちはこれからも、この素晴らしい趣味をさらに多くの人々に広めていくために努力してまいります。