
トレカショップが立ち並ぶ秋葉原に位置し、ポケカプレイヤーを中心に多くの人が集うカードショップ『らぐなろっくゲーミング』。
英語版ポケモンカードやサプライの取り扱い、広々とした対戦スペース、そして昔ながらの温かい接客など、他店にはない魅力を持っています。
今回は、そんな『らぐなろっくゲーミング』の店舗立ち上げの背景や運営のこだわり、顧客との印象的なエピソード、現在感じている課題、そして今後の展望についてお話を伺いました。
本記事を通して、このお店が目指す姿や、カードを通じて生まれるつながりの温かさを感じていただければ幸いです。
らぐなろっくゲーミングさんの店舗紹介ページはこちら👇
基本情報
| 店名 | らぐなろっくゲーミング 秋葉原店 |
| 住所 | 東京都千代田区外神田5-1-5 4F |
| 取り扱いタイトル | シングル:ポケモンカードゲーム、Lycee Overture、ディズニーロルカナ 新品:ポケモンカードゲーム、クロススターズ、ガンダムカードゲーム、バトルスピリッツ |
| デュエルスペース | 24席 |
| 営業時間 | 平日 12:00~20:00 土日祝 12:00~20:00 定休日:不定休 |
| 買取 | 買取あり |
| 公式X | https://x.com/RagnarokGaming_ |
| 電話番号 | 03-4363-438 |
店舗の設立背景

カードショップを始めた動機
インタビューをさせていただきますトレカの地図編集部です。今回はよろしくお願いします。
さっそくですが、このカードショップを開くきっかけをお聞きしてもいいですか?
きっかけは、前職のカードショップを退職して、いったん業界を離れて一般企業への就職活動を進めていました。実際にトラックドライバーとして内定もいただいており、新しいキャリアに進もうとしていたタイミングでした。
そんな中、転機となったのが海外に住む友人からの連絡です。「もし無職ならカードショップを手伝ってみないか」と声をかけてもらったことがきっかけでした。
その方とは約10年ほど交流が続いている信頼関係のある人物で、現在は書類上は融資という形で関わってもらっています。
もともとカード業界にいた経験もあり、その一言で再びこの分野に挑戦してみようと決意しました。
エリアを選んだ理由
もう一度カードショップに挑戦しようと決めた中で、次に重要だったのがどのエリアで始めるかだったと思います。数ある候補の中で、このエリアを選んだ理由は何かありますか?
上野で3〜4年ほどカードショップをやって周りのショップがなくなっていったタイミングで、「アキバに行けばいいんじゃないか」という話になりました。
もう一人のメンバーは『出すなら絶対にアキバがいい』『しかも広い場所じゃないと嫌だ』という考えだったので、そうした条件に合う物件を探していました。
その中で、設立初年度でも『いいよ』と言ってくださったのが今の場所で、そこに決めました。
取り扱いカードと顧客層

主な取り扱いカード
今現在、お店で主に取り扱っているカードについて詳しく教えてもらえますか?
中古商品は日本語のポケカと英語のポケカです。オンラインの方だとLycee Overtureとディズニーロルカナです。
新品商品だと、クロススターズ、ガンダム、バトスピ、英語版ロルカナの4種類を扱っています。
顧客層とそのニーズ
それは興味深いですね。訪れる顧客層についても詳しく教えていただけますか?
お客様の年齢層でいうと、かなり幅広いですね。年少さんくらいの小さいお子さんから、60歳前後のお父さん世代まで来店されています。
逆に中高生はそこまで多くなくて、どちらかというと大学生以上の大人の方と、中学生以下の子どもたちが中心という印象です。
記憶に残っているエピソード

印象に残っている出来事
これまでで、最も印象に残っている出来事は何ですか?
うちは店内にけっこう色紙を飾っているんですが、それを見て「僕も置きたい」と言い出した幼稚園生のお子さんがいたんです。
ただ、さすがにサイン色紙は難しいので、その代わりに、その子が新幹線に乗ってスタンプラリーをしないと手に入らないピカチュウのグッズを持ってきてくれて、『余ってるから、僕はこれをここに置いていく』って言ってくれたんです。
一緒にいたお父さんも『本当に置いていくのか?』と驚いていたんですが、それでも本人は『僕も置きたい』と言って、実際に置いていってくれたことがありました。
ほっこりするエピソード
すごく素敵なエピソードですね。ほかにも、印象に残っているお客様との出来事があれば教えてください。
ほかには、海外から来られるお客様が多いのも印象的ですね。現地でカードショップを運営されている方が来店されることもあります。
特に新弾の発売時には、店内の商品を『ここからここまで全部ください』というように、まとめて購入される方がいらっしゃることもあって、そういった場面は特に印象に残っています。
大切にしている価値観・他店との差別化ポイント

大切にしている価値観やコンセプト
では、日々の運営で大切にしている価値観は何でしょうか?
店づくりで意識しているのは、できるだけ窮屈に感じさせないことですね。
店内の中央にはなるべく物を置かず、視界が開けるようにすることで、実際の広さ以上に広く感じてもらえるよう工夫しています。
また、対戦スペースの机についても、海外サイズのプレイマットをお互いに敷いても余裕がある広さを確保しています。
特に夏場は、男性同士で座ったときに腕が触れ合ってしまわないよう、幅を広めに取ることも意識しています。
「ここが他と違う」と言える強み
そうした環境づくりをする中で、「ここが他と違う」と言える強みがあれば教えていただけますか?
うちの大きな差別化ポイントは、英語版のポケモンカードと英語版サプライをメインで扱っていることです。
特に海外大会へ出場する方にとっては必要なものがそろう店として認識していただいていて、スポンサーがまだなかった時代には、大会に行く方たちが事前にうちへ来てカードを集めていくのが当たり前のような流れになっていました。
そうした方の中には、今でも変わらず来店してくださっている方もいます。
また、店内に飾るものについても、他店ではあまり見かけないものを意識的に選んでいます。商品だけでなく、お店の空間そのものでも違いを感じてもらえるようにしています。
顧客満足度を高めるための取り組み

接客・価格設定・イベントなどで意識していること
接客・価格設定・イベントなどで意識していることはありますか?
接客面では、昔ながらのカードショップらしい距離感を意識しています。
こちらから『何を探しているんですか?』と積極的にお声がけして、お客様としっかり会話をするスタイルですね。
また、できるだけお客様が損をしないようにすることも大切にしています。
たとえば、うちより他店の方が明らかに安い商品があって、それを自分が知っている場合は、『面倒でなければ、あちらのお店の方が全然安いですよ』とそのままお伝えすることもあります。
目先の売上だけでなく、お客様にとって一番いい選択をしてもらうことを大事にしています。
リピーター獲得の工夫
お客様が損をしないことを大事にされているからこそ、信頼につながっている部分も大きいのかなと感じました。そうした中で、リピーターの方に継続して来てもらうために工夫していることはありますか?
リピーターづくりという点では、特に小学生のお客様が継続して参加しやすい仕組みを意識しています。
たとえば、大会に参加してくれた方には、次回以降の大会参加費としても使える100円引き券をお渡ししています。
さらに、夏休み期間中は小学生が実質無料で参加できるようにしたり、来店・参加回数に応じてスタンプを押し、5回来てくれたら次の週の参加費がすべて無料になる仕組みも用意しています。
子どもたちが無理なく通い続けられることはもちろんですが、親御さんの負担ができるだけ大きくならないように、そうしたイベントや仕組みを考えています。
店舗運営の現状と課題

現在の悩みや課題
現在店舗を運営する中での悩みや課題はありますか?
現在の課題としては、やはりまだお客様の入りが十分とは言えないことですね。もっと多くの方に来店していただける状態をつくっていく必要があると感じています。
もう一つは、現金のキャッシュフローに関する問題です。カードショップという業態上、取り扱う商材の金額が大きくなることもあるので、あまりに高額なものについては、買い取りではなく委託という形で対応することもあります。
業界全体について
店舗としての課題がある一方で、その背景には業界全体の変化もあるのではないかと感じます。現在のカードショップ業界をどのように捉えているのか、考えをお聞かせください。
業界全体を見ていて感じるのは、純粋なカードゲームショップが少なくなっていることですね。
実際には、くじをメインにしているお店や、換金率の高い商品だけを中心に扱っているお店が増えている印象があります。
その一方で、プレイヤーの方が気軽に足を運べて、しっかりカードゲームを楽しめるようなショップは、以前より少なくなっているのではないかと感じています。
今後導入したいタイトル・お店の展望

今後強化したいジャンルやタイトル
今後強化したいジャンルやタイトル等はありますか?
今後の展開としては、日本語版ポケモンカードのSRやSARといった高レアリティのラインナップを、さらに強化していきたいと考えています。
また、個人的な思いとしては、バトルスピリッツやRift Boundといったタイトルにも力を入れていきたいですね。プレイヤーが楽しめる環境を広げていきたいという気持ちがあります。
さらに、これは少し趣味寄りになりますが、FPSが好きということもあって、RAZERのようなゲーミングデバイスも扱ってみたいと考えています。ゲンガーやピカチュウとのコラボモデルのヘッドセットやキーボードなど、カードゲーム以外の部分でも楽しんでもらえるようなラインナップを増やしていけたら面白いなと思っています。
店舗として目指している方向性
今後強化していきたい商材や広げていきたいジャンルのお話もありましたが、そうした展望を踏まえて、店舗としては今後どのような方向性を目指していきたいと考えていますか?
目指しているのは、まずプレイヤーの方が自然と集まってくれるお店です。その上で、ただカードを売買する場所というよりは、昔のおもちゃ屋さんのような雰囲気を持ったお店にしていきたいと考えています。
たとえば、小さなお子さんが一人でふらっと来ても、親御さんが不安に思わないような安心感のある場所にしたいですね。
気軽に立ち寄れて、居心地がよくて、地域の中で自然と親しまれるようなお店を目指しています。
読者へのメッセージ

これから来店する人へ
これから来店する人へのメッセージがあればお願いします!
ご来店いただいた際には、ぜひお買い物も楽しんでいただけたらうれしいです。
うちはプロのプレイヤーの方にもよく利用していただいているお店なので、日程やタイミングによっては、ポケカのプロ選手と比較的自然に出会えることもあるかもしれません。
ファンやプレイヤーへ
ファンやプレイヤーへの一言もお願いします!
ファンの皆さんやプレイヤーの皆さんには、いつも支えていただいて本当に感謝しています。
これからも気軽に立ち寄っていただけるとうれしいですし、ぜひ大きな大会で優勝していい報告を持ってきてもらえたらと思っています。
まとめ

この記事では、カードショップ立ち上げの背景から、店舗づくりへのこだわり、顧客層、印象的なエピソード、現在抱える課題、そして今後の展望まで幅広くご紹介しました。
実際にお話を伺う中で感じたのは、らぐなろっくゲーミングが単なる売買の場ではなく、プレイヤーやファンが安心して集える場所として丁寧に育てられているということです。昔ながらの温かさと、今の時代に合った工夫の両方が詰まった、魅力あるカードショップだと感じました。
トレーディングカードは、遊びやコレクションの枠を超えて、人と人とをつなぐ力を持っています。こうした場所があるからこそ、その楽しさや文化はさらに広がっていくのだと思います。これからこのお店がどのように発展していくのか、今後にも注目していきたいところです。





